生殖内分泌外来
infertility treatment
当院では、不妊症、習慣性流産、内分泌異常などの診療を行っています。
不妊の原因を知るための検査は、みなさんそれぞれの体により異なります。
みなさんおひとりおひとりの状態から相談し、十分なご理解の上、治療の方針を考えていきます。
ホルモン採血
血液中の女性ホルモンの値を調べて、卵胞が発育しているか、排卵日の予測を行います。
子宮卵管造影検査
卵管の走行・疎通性・狭窄・癒着、子宮腔の状態を調べます。
生理7〜9日目に検査するため、生理が始まったら診療時間内にお電話にてご予約ください。
検査日:平日(月・火・木・金)
- 事前検査として感染症の採血検査が必要です。
フーナーテスト
排卵周期合わせて性交をした翌日、子宮頸管から粘液を採取し、元気な精子がどのくらい侵入できているかを顕微鏡で調べる検査です。
精液検査
男性側の検査です。専用容器に精液をとり、精子の数や運動状態を顕微鏡で調べます。2〜3日禁欲した後に、検査予約時間の1〜2時間前に自宅で採精し、持参していただきます。
以上の検査につきましては、ネットからの予約は承っておりません。
検査の予約は診療時間内にお電話にてご予約ください。
超音波検査
超音波で卵巣の中の卵胞の発育状態を知ることができます。また同時に子宮内膜の厚さを測ることができます。
クラミジア検査
クラミジア感染は卵管等の癒着を起こし、不妊症の原因になります。その他、感染症(肝炎・梅毒など)や血液型、また不規則抗体などの検査を必要に応じて行います。
基礎体温を計りましょう
ホルモンが正常に働いてきちんとした周期があるかどうかを簡単に測ることができます。朝目が覚めたらすぐに床の中で婦人体温計を舌の下に差し込み、5分測定します。出来るだけ起床時間を一定にして測り、基礎体温表に記入します。
不妊症の治療方法
当院で主に行っている治療方法です。
タイミング指導
基礎体温、超音波検査、尿中LHチェックにより性交のタイミングを知ることができます。
各種ホルモン補充療法
排卵障害はホルモンの異常によって起こります。経口薬や貼り薬、注射などの各種の方法によってホルモンを補い、周期を安定させます。
人工授精
人工授精は、あまり性状の良くない精液からきれいな精子を取り出して授精が起こりやすくすることと、頚管粘液の異常により精子が子宮内に進入できない事による不妊症の改善を目的としています。
- 精子凍結保存
- 精子を凍結保存しておくことによって、ご主人が不在の周期にも治療を行うことができます。
高度生殖医療
上に挙げました不妊症の一般治療以外に高度な技術を必要とする不妊治療を高度生殖医療といいます。
体外受精
体外受精は一般の不妊治療でなかなか妊娠できない難治性の不妊に対して行われる治療法です。
取り出した卵子と精子を合わせて受精させ、正常に発育した受精卵(胚)を子宮に戻す方法です。対象となるのは、両方の卵管の閉塞や、卵子を卵管内に取り込めないピックアップ障害などの卵管障害、乏精子症や精子無力症などにより人工授精を行なっても妊娠しない場合、女性に抗精子抗体があり受精が困難な場合などです。
顕微受精
体外受精によっても受精できない場合、顕微鏡を見ながら卵子に精子を人工的に注入(授精)して、受精させる方法です。
対象となるのは、強度の乏精子症、精子無力症、奇形精子症、閉塞性無精子症といった男性不妊です。また、精子や卵子の受精能力問題がある高度受精障害も対象となります。
胚の凍結
体外受精や顕微受精の際には、妊娠の確立を高めるために複数の卵子を採卵します。
この卵子を精子と受精させ、受精卵(胚)を子宮内に移植しますが、数が多く残ってしまうことがあります。この胚を無駄にしないために、胚をマイナス180℃の液体窒素の中に保存しておき、妊娠が成立しなかった場合、次の周期以降で胚移植を行うことができます。
凍結胚(卵子)・凍結精子の廃棄に関する同意書
凍結物廃棄をご希望の方
上記のボタンより該当の申請書をダウンロードしてご記入ください。
日付などの記入漏れがありますと、再度ご提出していただくことになりますのでご注意ください。